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zoom RSS る ばる 公演 蜜柑とユウウツ

<<   作成日時 : 2015/07/06 00:36   >>

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茨木のり子さんのことを描いた る ・ばる のメイシアターでの公演「蜜柑とユウウツ ー茨木のり子異聞」の感想です。2015.7.5

詩人茨木のり子は戦後の現代詩の長女と呼ばれ国語教科書にある「私が一番きれいだった時」や、若い人への詩の入門書「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)ベストセラー「よりかからず」よく知られた存在だ。演者は る・ばるの松金よね子、岡本麗、田岡美也子の演劇ユニットである。彼女らは、やりたい演目を合議し、作家に脚本から作ってもらい演出家のマキノノゾミに依頼して、彼女の秘められた心情に迫るこの作品を実現させたそうだ。 幽霊として三人が茨木の死後の家に現れ、松金は詩人の心残りを、あとの二人は同時代で戦争に傷ついて生き残った女性から茨木がどう見えるか語る 仕掛けであった。で、時々若い頃の茨木として全員主役となる。代表的な詩が三人のコーラスで読まれ、今の観客の前でも鮮烈に意味を訴えるのを、頷きながら見ていた。「対話」ですでに戦時中から詩心で自然を受け止め、戦後は主婦の役に埋もれず、自分の目で見て考えてうたってきた自立と自律の作風の背景が語られる。その陰に、のり子50歳の時に亡くなった夫安信さんへの尽きせぬ思いが秘められていた事が痛切に描かれる。万葉集や古今集の女性歌人たちとコーラスしているかのような最後の詩は、一時代を作った先輩の後ろ姿に、そこを歩いていた人のような実体感を与えた。強く愛し激しく思い、生き延び、死を思う詩人。
戦中戦後を生きた詩人からの詩作と表現バトンは今ここにある。彼女の詩に触れ、詩うならこんな感じでと教えていただいたことを忘れない。闇にも光がどこかにあると、生活の中でこの先達がつかみ、陰で嘆きながらも作風は常に背筋を伸ばして、79歳まで我々に伝え続けてくれたことは、理性と詩心の結合する具体例として、作品を通じ常に読み手に示されていると思う。
舞台は夫の安信さんが植えた蜜柑の木と彼と編集者と女友達(木野花演ずる葉子 佐野洋子か?)の温かい見守りに包まれて、茨木さんの活動が生気を得ていたのだなと、伝わった。こういう芝居を実現させた演劇人の創造力にも、鼓舞されるものがあった。クリエイティブな人に会うのは楽しい。「昔の人の袖の香ぞする」実に気持ちのいい公演だった。

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