レポート ・フロム・関西電力 1998,10,26

~高レベル放射性廃棄物輸送容器のデータ改ざん問題をめぐって
今日は原子力の日
でも、こちらは反原子力の日
お客様の不安を聞くのも企業の仕事
10月7日朝「高レベル放射性廃棄物輸送容器のレジンのデータ改ざん」が暴露されたこれはプルサーマルのMOX燃料の輸送容器にも使われるものだそうだ。
Eメールでの内部告発だという
青森の人もいち早くこれを通信に入れていた。
関西電力の広報部のアベさんは「家栽の人」の主人公のような顔だ
「今回の件は原子力発電への信頼を揺るがせる、非常に残念なことです。今、国の調査委員会の報告を待っているところです。」という。
レジンって何ときくと、樹脂だという答え、なんという樹脂かというと、答えない。「エポキシ樹脂か」ときくと、確信なさそうに、うなずく。
あとはその材料にアルミナや炭化ホウ素、水素などを混ぜ合わせているということだ材料は特に調達の難しいものではないということだった
試験用にサンプルを作りそれを調べてみたものが基準にあっていなかったという。 「均質にまざらないからだ」と他の社員がいう。
材料工学の先生が来ていて、ばらつきあるのは当然だからそのサンプルの上と下は切り飛ばして真ん中あたりを使ってそれを調べるんでしょう、ときいてみる。何も答えない。
そこでつっこむ
関西電力は独自に調査した資料を持っているでしょう、それを出してください。
出てきたのは数字の並んだ紙一枚 見てみたけれどもよくわからない
発注者は、工程表を、持っているだろうそれをどうして出さないのか、と聞いた。 工程は基準に合わない場合やり直すことを見込んでいないのではないか?
独自に調査した結果を公表しなさいよ、前に動燃の姿勢はおかしいと関西電力の人は言ってたじゃありませんか、と責める。
そして「どうして不良なものをつくられたのにもっと怒らないのですか?」と質問をする
そして、「回収して作り直すとなぜいわないのか?」
と聞くと、それは二つの選択肢の一つではあるという。
つまり基準にあっていないが、国がいいといってきたらそのまま行くか、という選択肢と並ぶうちの一つではある。
こちらの疑いをまたぶつける。「このように製品が基準にあわないのを、ごまかしていくのは普段からやられているのではないか、だから、怒らないのではないか?」と
内部告発では「定期検査の時のごまかしの手口も次はお知らせします。」ってかいてあったそうですよ。ちがうのなら違うときちんと説明して下さい。
自分たちは本当に基準を守っていくという姿勢を公開説明会を開いて示してくれ、と要求した。
しかしうんとはいわない。
福井の人が怒っているのにどうするのか? とびまわって説明していたじゃないか?大阪でもきちんと説明して下さい。
困った顔をしているアベさん。
そこへ長崎の被爆者の人が助け船、「きっと開いてくださいますよ。私のように53年もたっているのに、こんなに後遺症が出ているんですよ。被曝するっていうことはそういうことです。そうならないようにしてくださいますよね。」
アベさん眼鏡をとって目をぬぐうような様子。
ここからはやり取りを聴いた私の感想
こんなところで矢面にたつなんてかわいそうだなと思ったが、これも仕事だろうし、これで会社が変わるわけもなし、たいした期待はしていない。
こののち、電力会社が、国のゴーサインを受けて輸送容器の欠陥を事後承諾し、通産省や運輸省と癒着していることを明らにするってことだろう。
血友病患者の人が HIVに感染したのはミドリ十字と厚生省の癒着が原因だった
学者、役人が結託してエイズウイルスの混ざった非加熱製剤を世間に出回らしたのだ
あれも企業の利益を最優先した結果だった
別に今始まったことじゃないけど
ここでも通産省や運輸省の人々は、組織と自分の利益を守るため
電力会社の後ろ盾になってやろうとしている
原発を抱える市町村が「原子力安全委員会」の改組を求める要求をしたそうだ。
しごく当然の要求だ。
政府の官僚たちは会社とつるんでいて会社の困るような決定はできないのだ。
地元の人やわれわれはそういう人に命を託せるわけがない。
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